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代表的キリスト教/聖書ファンタジー小説13選(図書館員さんに聞きました!)

こんにちは!LampMateです。

今日はキリスト教思想がベースになっていると言われているファンタジー作品をまとめて紹介してみたいと思います。(この記事では主に「本になっている小説」を紹介します)

自分たちが知りたかったので杉並区の図書館でレファレンスを希望してみたところ、とても丁寧に教えて下さって感動したのでここでも紹介しようと思い至りました。

前半は具体的な作品を、後半は作品候補を選ぶための参考資料をご紹介します。

(杉並区図書館の職員さん、ありがとうございました!)


キリスト教の信仰者による作品/キリスト教思想の影響を受けた作品といいますとかなり範囲が広くなってしまいますので、ここでは「とくに代表的で著名な作品」ということで、以下をご紹介いたします。

杉並図書館レファレンスより

とのことなので、それを念頭に資料としてご活用してくださればと思います。(もしかしたら今後お気に入りができたら書き出していくかも…)

ちなみに、Kindle版があるものはできるだけKindle版のリンクを貼りました。参考にしていただけると幸いです。

\ではどうぞ!/

目次

キリスト教ファンタジー有名どころ13選

指輪物語シリーズ


新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)

▼「指輪物語」についてのみんなのツイート

ナルニア国物語シリーズ


「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)

▼「ナルニア」 についてのみんなのツイート

『天路歴程 第1部・第2部』(ジョン・バニヤン著 岩波書店 1991年)


天路歴程 正篇

▼「天路歴程」「バニヤン」についてのみんなのツイート

(天路歴程は、世界的に見るととてもメジャーな作品ですが、日本では流行らなかったという認識でOKのようです)

※「天路歴程」は訳がたくさんありますが、出版が少し古い版は文体的に読づらいかもしれません。自分はマンガ版で筋を頭に入れてから読みました。


劇画版 天路歴程: 十字架編

『ガリバー旅行記』(スウィフト著 角川書店 2011年)


ガリバー旅行記

『クリスマス・キャロル』(ディケンズ著 新潮社)


クリスマス・カロル

『完訳 アンデルセン童話集 1-8』(アンデルセン著 小学館 2009-2010年)


完訳版 アンデルセン童話集 全7冊セット (岩波文庫)

※「雪の女王」「赤いくつ」「人魚姫」など

▼「アンデルセン童話」「人形姫」についてのみんなのツイート

▼「雪の女王」「赤いくつ」についてのみんなのツイート

『黄金の川の王さま』(ジョン・ラスキン著 青土社 1999年)


黄金の川の王さま (妖精文庫)

『水の子どもたち 上・下』(キングズリー作 偕成社 1996年)


水の子どもたち〈下〉 (偕成社文庫)

『金の鍵』(ジョージ・マクドナルド作 岩波書店 1996年)


黄金の鍵 (ちくま文庫)

『不思議の国のアリス』のルイス・キャロルに出版をすすめたことでも知られる英国のファンタジー作家、ジョージ・マクドナルドの小説集です。
ここにおさめられている4つの物語はいずれも短く、描写も薄っぺら、教訓的な意図も見えかくれするように思われたのですが、作家自身「年齢に関係なく、子どもらしさをもつもののために書いている」と言っているとおり、先入観は徐々におもしろさに転じてゆき、目をあけるとメリーゴーランドにでも乗せられてうっとりしていたとでもいうような至福にいっとき、ひたることができました。

Amazonレビューより引用

ジョージ・マクドナルド自身は自覚的なクリスチャンだったので作品にはすべてキリスト教感が反映されていると考えられていますが、「一見すると伝統的なキリスト教教理からは異端視されていてもおかしくないカンジの思想」ともとれる表現のものが多いです。(いわゆる『グノーシス主義』的な感じの印象)

でも、C.S.ルイスやルイス・キャロルに多大な影響を与えたファンタジー作家であります。ジョージ・マクドナルドの作品で他におすすめなのが「リリス」です。


リリス (1976年) (妖精文庫)

(↑ で紹介しているものは上下巻らしいです。「ちくま文庫」の文庫版なら一冊にまとまったものが出ています)

「グリーン・ノウ物語」シリーズ 1-6(ルーシー・M・ボストン著 評論社 2008年)


改訂新版グリーン・ノウ物語(全6巻)

『ふしぎをのせたアリエル号』(リチャード・ケネディ作 徳間書店 2001年)


ふしぎをのせたアリエル号

『ネシャン・サーガ 1-8』(ラルフ・イーザウ作 あすなろ書房 2000-2001年)


ネシャン・サーガ(全9巻)

…と、以上が図書館員さんに紹介された「有名どころキリスト教ファンタジー小説」でした!


\日本発キリスト教ファンタジーにはこんなのもあるよ/


イスルイン物語 預言されし王〈1〉 (エシュルン聖書ファンタジー)

 


イスルイン物語 預言されし王〈2〉 (エシュルン聖書ファンタジー)

 

 

※イスルイン物語はAmazonからのみ購入可能です(一般書店には置いていません)

Amazon Kindle Unlimited なら無料で読めます

 


ちなみに…

「キリスト教そのものがファンタジー」という視点で読み解いた『バカダークファンタジーとしての聖書入門』という本もあります。


「バカダークファンタジー」としての聖書入門

聖書を「あえて深読みしない」解説書が本書かと思います。
表紙やタイトルからはキワモノの印象を受けますし文章も口語体で軽妙ですが、内容は意外と真面目で重厚です。

「バカダークファンタジー」としての聖書入門★★★★★Amazonレビューより

聖書に書いてあることを、マジメに(?)解釈してツッコミを入れていく本。
(中略)

ただ、元々聖書自体にそこまでのエンタメ性はなく、偉人達の似たりよったりの支離滅裂言行録に延々と「冷静に考えるとおかしい」という指摘をするだけに留まってしまった感。

「バカダークファンタジー」としての聖書入門★★★ Amazonレビューより

旧約聖書・新約聖書の読み込んだ作者による、聖書の解説本。 聖書って無償の愛とか博愛とか説いているイメージがあるが、結構矛盾があったり、神さまがむちゃくちゃだったりして色々面白い本なんだという観点で書いている。タイトルから聖書・ユダヤ教・キリスト教をディスっている本に見えるが、冷静に聖書を読むとこうとしか読めないよねという、筆者の素直な気持ちが伝わってくる。

「バカタークファンタジーとしての聖書入門」読書メーターより

とのことなので、「ファンタジー作品として聖書を楽しむ」には向いてないかも…?個人的には読みたくなってきました。

「キリスト教ファンタジー」を知るための本(参考資料)

職員さんが同時に参考資料も紹介してくださいましたので、それも紹介します(ありがたやありがたや…)

『イギリス文学と信仰』(山本俊樹 著 待晨堂 1989年)


イギリス文学と信仰

上記著作の第1章「キリスト教と児童文学ーC・S・ルイスまでの道」に、「キリスト教ファンタジーを知るための本」についての詳しい解説があります。

杉並図書館レファレンスより

『世界日本キリスト教文学事典』(遠藤祐 著 ほか責任編集 教文館 1994年)


世界・日本 キリスト教文学事典

日本および世界のキリスト教(的)文学に関する作家・作品を広く収録した事典です。とくに「児童文学」の項目(P.279)などは、ご参考になるかと思います。

杉並図書館レファレンスより

『物語る力 英語圏のファンタジー文学:中世から現代まで』(シーラ・イーゴフ 著 偕成社 1995年)


物語る力―英語圏のファンタジー文学:中世から現代まで

 

『日本のキリスト教児童文学』(富田博之 編 国土社 1995年)


日本のキリスト教児童文学

こちらの本、私も読みました。日本のキリスト教界の児童文学とのかかわりや、戦後日本でキリスト教思想を持って児童文学を作った人たちの沿革や作品群が紹介されてあります。

なにせ日本ではキリスト教書などが一般書のように売れたことはないので、扱っている作品も資料がマニアックなものばかり。リサーチ力に恐れ入る貴重な本だと感じました。これもまた、たくさんの先人たちについて言及しています。

『ファンタジーの冒険』(小谷真理 著 筑摩書房 1998年)


ファンタジーの冒険 (ちくま新書)

『キリスト教文学を学ぶ人のために』(安森敏隆 編 世界思想社 2002年)


キリスト教文学を学ぶ人のために

『次の一冊が決まらない人のためのファンタジーブックガイド』(ファンタGメン’05 著 ブックマン社 2005年)


ファンタジーブックガイド―次の一冊が決まらない人のための

『魔法ファンタジーの世界』(脇明子 著 岩波書店 2006年 岩波新書)


魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)

『大人のファンタジー読本』(やまねこ翻訳クラブ編 マッグガーデン 2006年)


大人のファンタジー読本 ~未知なる扉をひらく180選~

『ファンタジー文学案内』(海野弘 著 ポプラ社 2008年)


ファンタジー文学案内

『児童文学論 上』(瀬田貞二 著 福音館書店 2009年)


児童文学論―瀬田貞二子どもの本評論集 (上・下巻)

「キリスト教児童文学のあり方」(P.137-146)の節など

杉並図書館レファレンス

『映画にもTVにもなったファンタジー・ノベルの魅力』(井辻 朱美 編著 七つ森書館 2013年)


映画にもTVにもなったファンタジー・ノベルの魅力

『見えない世界の物語 超越性とファンタジー』(大澤千恵子 著 講談社 2014年)


見えない世界の物語 超越性とファンタジー (講談社選書メチエ)

『宗教で読み解くファンタジーの秘密 1・2』(中村圭志 著 トランスビュー 2014年)


宗教で読み解く ファンタジーの秘密 I

宗教で読み解く ファンタジーの秘密 II

…以上です!ありがたやありがたや!!「キリスト教ファンタジー」に関する資料がこんなにあるとは思っておらず~!私も片っ端から読んでみたいと思います。

資料になる本については、読書メーターやレビューなども少ないものが多いので読んで概要や目次がまとめられたら追記していきたいと考えています。

みなさまの参考になりましたら幸いです。

\日本発キリスト教ファンタジーにはこんなのもあるよ/

 


イスルイン物語 預言されし王〈1〉 (エシュルン聖書ファンタジー)

 


イスルイン物語 預言されし王〈2〉 (エシュルン聖書ファンタジー)

 

 

※イスルイン物語はAmazonからのみ購入可能です(一般書店には置いていません)

Amazon Kindle Unlimited なら無料で読めます

 

おまけ #聖書ラノベ という文化

キリスト新聞社が2017年より創刊した「聖書ラノベ」というレーベルがあります。

(ラノベとは「ライトノベル」のことです)

私たちが親しんでいるファンタジーの多くはキリスト教思想を持った人たちが基盤を作っており、戦後日本のファンタジーをはじめとする児童文学を牽引してきたのもまたキリスト者であったと言われています。(※)

(※)参考…『日本のキリスト教児童文学』(富田博之 編 国土社 1995年)

ファンタジーの持つ力は本当に偉大なので、こういった取り組みからよりよい作品が生まれていけばいいなぁと思います。

#聖書ラノベ のツイート

【Ministry】6月発売の〝新生〟ミニストリー41号。教会が抱える課題と実践神学のさらなる深掘りに挑む。ルポ「教会の上手な閉じ方」、対談「教会とマネジメント」の他、#聖書ラノベ を含む「次世代」執筆陣による新連載が10本!

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