目次
くねくね=熱中症 という与太話が生まれる経緯
※この見出しタイトルの時点でこの記事製作者の思想が現れています。
※与太話とは…『出まかせのつまらない話。でたらめの話。』(Goo辞書より)
「くねくね」とは
インターネット怪談(ネットロア)なので『んなもん説明するまでもないやろ』と思う人と、もうすでに『研究書で読んで初めて存在を知りました』みたいな人と、『怪談師が語りなおし(言及し)ているのを見て初めて知りました』という人など、かなりグラデーションがあると思われる。
私自身はいくつかの2chまとめでこれらの創作説話群に触れている世代・属性の人間であり、このページは自分のためのメモという意識が強いページなので「くねくね」についての説明は割愛ッ!知らない人はインターネットで調べたら概観がつかめます。
研究書を引用する元気が出てきたので引用する。
この妖怪は二〇〇四年、電子掲示板「2ちゃんねる」(現「5ちゃんねる」)に初めて出現し、その内部でさまざまな展開を遂げたあと、各種メディアへと弘買っていった。日本語圏インターネットの妖怪としてはもっとも有名なものの一つだろう。この妖怪くねくねは二十一世紀に現れたものなのだから、超自然的であり、文化であり、非科学的であり、そして実在しなものとしう妖怪概念で何の問題もなく捉えることができるはずである。だがくねくねの面白いところは、そのようにとらえることができたうえでなお、その位置づけが決して安定しないどころか、これまで安定させるための前提となってきたさまざまな行為体とのネットワーク自体が半ば不可能でさえあるところだ。
廣田龍平「妖怪の誕生」(青弓社,2022年)p.291
オカルト板に、「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」という名称の現在も続く有名なシリーズスレがある。略称は「洒落怖」。最初のスレッド「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?」(二〇〇〇年八月二日-十月七日)に、1はこのように書いた。(中略)
同上p.293
…やっぱり元気が続かなかった。廣田龍平先生は妖怪研究の最先端にいる文化人類学者で、この「妖怪の誕生」にはp.291~312にわたって「くねくね」章が設けられている。言及にあたり「くねくね」がどうやって世に出てきたかなども摑むことがでる。お買い求めか、図書館で借りて読んでください。(読めるとは言ってない)
「くねくね=熱中症説」とは
「くねくね=熱中症」説への 民間伝承・説話研究者及び愛好者たちのツッコミ
文化人類学者のナイフ
「くねくね」及びネットロアに言及する先行研究の書籍
私自身も「くねくねの 正体見たり 熱中症」みたいな語りは面白くねぇと思う派なので近い心境の語りを集める
「くねくね=熱中症」説に似たパターンの語り
私自身の欲求
「先行研究踏まえずに、手持ちの知識で、なぜか断定する語り口で語っているさまは耳障り(目ざわり)」はあるなぁ…と再自覚。
宗教系の説話(神話)に関してもよくこういった営為の餌食になるので、それが思い出されて嫌になるのかもしれない。
・
・
・
神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
・
・
・